春めいてきたよね。
ライブドアが目論んだ“新しいメディア”の時代にはまだ春のきざしが見えないみたいだけど。
オレがテレビ局のオーナーだったら、自分からホリエモンに提携を申し出て、ひと足お先に“新時代”を開拓しちゃうけどね。
情報の取捨選択の主導権を完全にメディアが支配してるっつうのが(いや、オレの私見だけど)、どうしても不健全に思えて。
ってのは、2009年までに実施される裁判員制度についてなんだけど、知ったの最近なんだよね。
人並みにテレビも雑誌も見てるつもりだし、酒税・タバコ税・ガソリン税については人の倍は納めてる愛すべき小市民のこのオレが、国民全員にかかる重大要件を、今頃になって耳にしたわけですよ。
しかも、もう決定事項だって言うじゃない。
そういうこと、多すぎなくないかい?この国。
いまさらジタバタしてもしかたないから、いつ召喚状が来てもあわてないように(裁判員に選ばれる確立は想像以上に高い!生涯に二度くらいは呼ばれる計算になるんじゃないかい?どうだろ)、今すぐレッツ・スタディ!
(なんて、ゴーインにテーマに合わせてみただけだったり・・・)
十二人の怒れる男(期間限定)【GXBQA-16232】発売4/8
↑陪審員たちの苦悩から、アメリカの抱える社会問題までも丹念にえぐり出した問題作。名作は、やっぱり良い。狭い部屋で熱くぶつかりあう男たちの葛藤に、良くできた潜水艦映画に似た息苦しさを覚える。
12人の優しい日本人【PIBD-1003】
↑で、これがパロディ版。三谷幸喜の真骨頂。
日本に陪審員制度ができたら?
普通の「日本人的日本人」が、それぞれの内面を探りあい、徐々にあらわにぶつけ合うまでに至るプロットの巧妙さ。審議室だけで繰り広げられる人間模様の、その閉塞感に、いつの間にか惹きこまれてしまう。
ブレイク前のトヨエツの飄々とした様や、「聞き間違い」がキーワードのダジャレめいた(?)謎解きも楽しい。
見失いがちの「日本映画ならではの個性」を感じられる佳作。あっぱれ三谷節!
ニューオーリンズ・トライアル/プレミアム・エディション
↑もっともっと宣伝されるべき映画だった。
巧妙なシナリオと演技派ぞろいによる丁寧なキャラクター設定。
陪審員(裁判員)制度の導入に危惧すべき問題点が、わかりやすく集約されているといっていい。
見ごたえバツグンのサスペンス映画。
マイケル・ジャクソン裁判で良く耳にする「陪審コンサルタント」についてもバッチリ理解できちゃう。怖いよ…。
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