かつて、自らが夢見る民族主義を実現するべく忌むべきジェノサイドを行った独裁者がいました。ナチス・ドイツの総統、アドルフ・ヒトラー。
「ハイル・ヒットラー!」という有名な掛け声(?)を編み出したのが、現在でも戦時の民意を高揚するのに最も有効な手段とされる「プロパガンダ」の先駆者ヨーゼフ・ゲッペルスであったということをご存知でしょうか?
ヒトラーの最も忠実な側近であり、ナチスの宣伝大臣として、ユーモアに富んだパフォーマンスにより大衆心理を操作することは天才的だったといわれています。
1945年5月1日、ヒトラーの後を追って家族とともにピストル自殺する、その5年ほど前…1940年10月9日に、一人の偉大なミュージシャンが生まれています。
ビートルズのリーダー、ジョン・レノンその人です。ビートルズの楽曲の多くを手がけ、後世の音楽シーンにも多大な影響を与え続ける彼。
「音楽」により「愛と平和」のメッセージを没後の今でも伝え続けるその影響力。
1980年12月8日、自宅前で凶弾に倒れた彼の死は、その偉大な影響力を恐れたCIAの陰謀だなどというウワサまでまことしやかに伝えられたほどです。
実は、この、二人の天才的パフォーマーの声帯が酷似しているということが後の研究者によって明らかにされているのです。自然と大衆を惹きつけてしまう波長の「声」を、ともに有していたということでしょうか。なんとも皮肉ですが。
かたや「戦争」、かたや「平和」を世界にアピールし続けた対極のカリスマのその「声」は、この先の未来にも影響を与え続けていくのでしょう。
我が闘争
鬼気迫るドキュメンタリー映画。目をそむけてはならない残酷な史実。
ジョン・レノン スウィート・トロント〜プラスティック・オノ・バンド・フューチャリング・エリック・クラプトン
ビートルズ末期のトロントでの歴史的ライブ映像。エリック・クラプトンら豪華ゲストも参加。
|